猫と観葉植物の対策完全ガイド|危険な植物と安全な育て方を解説

観葉植物

愛猫と暮らしながら、観葉植物のある素敵な部屋にしたい。そう思っている方は多いのではないでしょうか。しかし現実には、猫が植物の葉をかじったり、鉢を倒したり、土を掘り返したり。さらに心配なのは、観葉植物の中には猫にとって有毒なものが少なくないという事実です。

「猫がいるから観葉植物は諦めるしかないのかな」と思っている方もいるかもしれません。しかし、正しい知識を持ち、適切な対策を講じれば、猫と観葉植物を安全に両立させることは十分に可能です。

この記事では、まず猫がなぜ観葉植物に興味を持つのかという習性を解説し、その上で絶対に避けるべき危険な植物と、猫がいても安心して育てられる植物を具体的に紹介します。さらに、猫から植物を守る7つの実践的な対策、万が一猫が植物を食べてしまった場合の緊急対応まで、徹底的に解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたの家で猫と観葉植物が安全に共存するための具体的なプランが見えているはずです。大切な愛猫を守りながら、グリーンのある暮らしを楽しむための第一歩を踏み出しましょう。


なぜ猫は観葉植物に興味を持つのか?習性を理解しよう

対策を考える前に、まずは猫がなぜ観葉植物に興味を示すのかを理解することが大切です。猫の行動には必ず理由があり、その理由を知ることで、より効果的な対策が見えてきます。

猫が植物を食べたがる3つの理由

猫が植物を口にしようとする行動には、いくつかの理由が考えられます。

1つ目は、胃腸の調子を整えるためです。猫は毛づくろいの際に自分の毛を飲み込んでしまい、胃の中に毛玉が溜まります。野生の猫は草を食べることで胃を刺激し、毛玉を吐き出すことがあります。室内飼いの猫も、この本能的な行動から植物を食べようとすることがあるのです。

2つ目は、食物繊維への欲求です。肉食動物である猫ですが、野生では獲物の胃の内容物(植物性の食べ物)も一緒に摂取していました。この名残から、植物性の繊維を求める本能が残っているとされています。

3つ目は、単純な好奇心や遊び心です。特に子猫や若い猫は、揺れる葉っぱや新しいものに強い興味を示します。観葉植物の葉が風で揺れる様子は、猫にとって魅力的な「おもちゃ」に見えることがあります。

猫が植物を倒す・掘り返す理由

植物を食べるだけでなく、鉢を倒したり土を掘り返したりする行動も、飼い主にとっては悩みの種です。

猫は本来、狩猟動物です。動くものを追いかけ、捕まえようとする本能があります。風で揺れる葉っぱは、猫にとって獲物のように見えることがあり、飛びかかろうとして鉢を倒してしまうのです。

また、猫には土を掘る習性があります。野生の猫は排泄後に土をかけて隠す行動をとりますが、この習性が観葉植物の土に対しても発揮されることがあります。特にトイレの砂が気に入らない場合や、トイレが汚れている場合に、植物の土を代わりに使おうとするケースもあります。

さらに、退屈やストレスが原因でいたずらをすることもあります。十分な遊び時間や刺激がない猫は、観葉植物を遊び相手にしてしまうことがあるのです。

習性を理解することが対策の第一歩

これらの習性を理解することで、対策の方向性が見えてきます。例えば、毛玉対策として植物を食べたがるのであれば、安全な猫草を用意することで欲求を満たせるかもしれません。退屈が原因であれば、遊び時間を増やすことで植物への興味が薄れる可能性があります。

猫の行動を「問題行動」として叱るだけでなく、なぜその行動をとるのかを考え、根本的な解決策を探ることが大切です。


猫にとって危険な観葉植物リスト【絶対に避けるべき種類】

観葉植物の中には、猫が口にすると深刻な健康被害を引き起こすものがあります。猫を飼っている家庭では、これらの植物は絶対に置かないようにしましょう。

特に危険度が高い観葉植物10選

以下の植物は、猫にとって特に危険度が高いとされています。

ユリ科の植物は、猫にとって最も危険な植物の一つです。ユリ、チューリップ、スズラン、ヒヤシンスなどが含まれます。特にユリは、花、葉、茎、花粉、さらには花瓶の水まで、すべての部分が猫に有毒です。少量を口にしただけでも急性腎不全を引き起こす可能性があり、最悪の場合は命に関わります。出典:日本獣医師会

サトイモ科の植物も要注意です。ポトス、モンステラ、フィロデンドロン、スパティフィラム、カラジウムなどの人気の観葉植物がこのグループに含まれます。これらの植物にはシュウ酸カルシウムという成分が含まれており、口にすると口内や喉の粘膜を刺激し、強い痛みや腫れを引き起こします。

ゴムの木類(フィカス属)も猫には危険です。ゴムの木、ウンベラータ、ベンジャミンなどが該当します。樹液に含まれる成分が皮膚炎や消化器症状を引き起こす可能性があります。

ドラセナ類(幸福の木、ミリオンバンブーなど)は、サポニンという成分を含んでおり、猫が食べると嘔吐、下痢、食欲不振などの症状を引き起こすことがあります。

アロエは人間にとっては健康に良いイメージがありますが、猫にとっては有毒です。アロインやバルバロインという成分が下痢や嘔吐を引き起こします。

その他にも、シクラメン(特に根の部分が危険)、アイビー(ヘデラ)、ソテツポインセチアアザレア(ツツジ科)なども猫に有害とされています。

危険な植物を見分けるポイント

すべての植物の名前を覚えるのは難しいですが、いくつかの特徴を知っておくと、危険な植物を見分ける手がかりになります。

樹液が白い・乳白色の植物は要注意です。ゴムの木類やポインセチアなど、茎や葉を切ると白い樹液が出る植物には、刺激性の成分が含まれていることが多いです。

球根植物も危険度が高い傾向があります。チューリップ、ヒヤシンス、スイセン、アマリリスなど、球根から育つ植物の多くは猫に有毒です。球根部分に毒性成分が濃縮されていることが多いです。

強い香りを持つ植物にも注意が必要です。香りが強い植物は、防御のために毒性成分を持っていることがあります。

ただし、これらはあくまで目安であり、外見だけで安全性を判断することはできません。新しい植物を家に迎える前には、必ず猫に対する安全性を確認してください。

危険度・症状一覧表

植物名 危険度 主な症状 備考
ユリ類 最高 急性腎不全、嘔吐、食欲不振 少量でも致命的な可能性
チューリップ 嘔吐、下痢、心臓への影響 球根が特に危険
ポトス 口内の痛み・腫れ、よだれ、嚥下困難 非常に一般的な観葉植物
モンステラ 口内の痛み・腫れ、よだれ 人気だが猫には危険
ゴムの木 中〜高 皮膚炎、嘔吐、下痢 樹液に触れるだけでも症状が出ることも
ドラセナ 嘔吐、下痢、食欲不振 幸福の木として人気
アロエ 嘔吐、下痢、倦怠感 人間には無害でも猫には有害
アイビー 嘔吐、下痢、腹痛 葉と実が有毒
ポインセチア 低〜中 口内の刺激、よだれ、嘔吐 致死性は低いが避けるべき
シクラメン 中〜高 嘔吐、下痢、心臓への影響 根が特に危険

猫に安全な観葉植物おすすめ12選

危険な植物を避けることは大切ですが、それだけでは「観葉植物を諦める」という結論になってしまいます。実は、猫がいても安心して育てられる植物もたくさんあります。

安全性が確認されている植物の選び方

猫に安全な植物を選ぶ際の参考になるのが、ASPCA(American Society for the Prevention of Cruelty to Animals:アメリカ動物虐待防止協会)が公開している有毒植物・無毒植物のデータベースです。このリストは、獣医学的な知見に基づいて作成されており、世界中で参考にされています。

ただし、「無毒」とされている植物でも、大量に食べれば消化不良を起こす可能性はあります。また、農薬や肥料が付着している場合は、それらが猫に害を与える可能性もあります。「安全」な植物であっても、猫が食べないように対策を講じることは重要です。

猫がいても安心して育てられる植物

以下の植物は、ASPCAのリストで猫に対して無毒とされている、または毒性が確認されていない植物です。

エバーフレッシュは、繊細な葉が美しい観葉植物です。夜になると葉を閉じる「就眠運動」を行うユニークな特徴があります。猫に対する毒性は報告されておらず、安心して育てられます。明るい間接光を好み、室内でも育てやすい植物です。

アレカヤシは、南国の雰囲気を演出できるヤシ科の植物です。ASPCAのリストで猫に安全とされています。葉が大きく揺れやすいため、猫が興味を持ちやすい点には注意が必要ですが、毒性の心配はありません。

パキラは、編み込まれた幹が特徴的な人気の観葉植物です。「発財樹」とも呼ばれ、縁起物としても人気があります。猫に対する毒性は報告されていません。丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめです。

ガジュマルは、独特の気根と丸みを帯びた葉が愛らしい植物です。沖縄では精霊が宿る木として親しまれています。猫に対して安全とされており、盆栽のように仕立てて楽しむこともできます。

シュロチクは、和室にも洋室にも合う上品な雰囲気の植物です。ヤシ科の植物で、猫に対する毒性は報告されていません。耐陰性があり、日当たりの悪い場所でも育てられます。

テーブルヤシは、コンパクトなサイズで卓上に置けるヤシ科の植物です。猫に安全とされており、小さなスペースでも楽しめます。

ペペロミアは、肉厚の葉が可愛らしい小型の観葉植物です。種類が豊富で、さまざまな葉の形や模様を楽しめます。猫に対する毒性は報告されていません。

**エアプランツ(チランジア)**は、土を必要としない不思議な植物です。猫に安全とされており、土を掘り返される心配もありません。壁掛けやハンギングで飾れば、猫の手が届きにくい場所に設置できます。

**多肉植物(一部)**については、種類によって安全性が異なります。エケベリア、グラプトペタルム、センペルビウムなどは猫に安全とされています。ただし、カランコエやユーフォルビア属は有毒なので注意が必要です。

猫に安全なハーブ類としては、キャットニップ(イヌハッカ)、キャットタイム、バレリアンなどがあります。これらは猫が好む香りを持ち、むしろ猫のために用意してあげると喜ばれます。ただし、ミントの一部やオレガノなど、猫に有害なハーブもあるため、種類の確認は必須です。

「安全」でも注意が必要なケース

「猫に安全」とされている植物でも、いくつかの注意点があります。

まず、大量に食べれば消化不良を起こす可能性があります。植物は猫の主食ではないため、たくさん食べると胃腸に負担がかかります。安全な植物であっても、猫が頻繁に食べるようであれば、対策を講じる必要があります。

また、植物に使用されている農薬や肥料が猫に害を与える可能性があります。購入後しばらくは、農薬が残っている可能性があるため、猫の手が届かない場所に置くか、葉を水で洗い流すなどの対策をおすすめします。

さらに、アレルギー反応を起こす猫もいます。安全とされている植物でも、個体によってはアレルギー症状が出ることがあります。新しい植物を導入した後は、猫の様子をよく観察してください。


猫から観葉植物を守る7つの対策

猫に安全な植物を選んだとしても、いたずらによる植物へのダメージや、猫が植物を食べすぎることは避けたいものです。以下の7つの対策を組み合わせることで、猫と観葉植物の共存がよりスムーズになります。

対策1:猫が届かない場所に置く

最もシンプルで効果的な対策は、猫の手が届かない場所に植物を置くことです。ただし、猫のジャンプ力を甘く見てはいけません。

健康な成猫は、自分の体長の5〜6倍の高さまでジャンプできるとされています。体長40センチの猫であれば、2メートル以上の高さまで飛び上がれる計算です。単に高い棚に置くだけでは、猫が飛び乗ってしまう可能性があります。

効果的な置き場所としては、天井から吊り下げるハンギングプランター、壁に取り付けるウォールシェルフ(足場になるものがない場所)、猫が登れない滑りやすい素材の棚などがあります。

また、猫が助走をつけてジャンプできないよう、周囲に足場となる家具を置かない配慮も重要です。

対策2:物理的なバリアを設置する

植物を囲むようにバリアを設置することで、猫のいたずらを防ぐことができます。

市販の植物用ガードやケージを使用する方法があります。ワイヤー製のプラントガードは、植物を囲みながらも光と風を通すため、植物の生育を妨げません。

DIYで対策する場合は、100円ショップなどで購入できるワイヤーネットを組み合わせて、植物を囲むケージを作ることもできます。見た目を重視するなら、アクリル製のディスプレイケースを活用する方法もあります。

対策3:猫が嫌がる匂いを活用する

猫には嫌いな匂いがあり、これを利用して植物に近づけないようにする方法があります。

猫は一般的に柑橘系の香りを嫌います。レモンやオレンジの皮を植物の周りに置いたり、柑橘系のアロマオイルを薄めてスプレーしたりする方法があります。ただし、精油の中には猫に有害なものもあるため、使用する際は成分を確認し、直接猫に触れないよう注意が必要です。

市販の猫用忌避剤を使用する方法もあります。植物に直接かけるタイプと、周囲に置くタイプがあります。ただし、効果には個体差があり、すべての猫に効くわけではありません。

対策4:土へのいたずら対策

猫が土を掘り返す行動に困っている場合は、土の表面を覆う対策が効果的です。

土の表面に大きめの石やゴロ石を敷き詰めると、猫が掘りにくくなります。見た目も良く、マルチング効果で土の乾燥を防ぐメリットもあります。

松ぼっくりを土の上に置く方法も効果的です。松ぼっくりのチクチクした感触を猫が嫌がるため、土に近づかなくなることがあります。

鉢カバーを使用して、土の表面を隠す方法もあります。猫が土を見えなくすることで、興味を失わせる効果が期待できます。

対策5:猫草を用意して欲求を満たす

猫が植物を食べたがる欲求を、安全な方法で満たしてあげることも重要な対策です。

猫草(燕麦、小麦、大麦などの若葉)は、猫が安全に食べられる植物です。ホームセンターやペットショップで栽培キットが販売されており、簡単に育てることができます。

猫草を用意することで、観葉植物への興味が薄れる可能性があります。「こちらは食べてもいいよ」という選択肢を与えることで、他の植物を食べる行動を減らせることがあります。

ただし、猫草を用意しても、すべての猫が観葉植物への興味を失うわけではありません。あくまで対策の一つとして、他の方法と組み合わせて活用してください。

対策6:猫の退屈対策を充実させる

猫が観葉植物にいたずらする原因の一つに、退屈やストレスがあります。猫の生活を充実させることで、植物への興味が薄れることがあります。

キャットタワーや猫用の棚を設置し、猫が上下運動できる環境を整えましょう。窓辺に猫が外を眺められるスペースを作るのも効果的です。

おもちゃを使った遊び時間を毎日確保することも重要です。特に若い猫や活発な猫は、十分な運動と刺激がないとストレスを溜めやすくなります。1日に15〜20分程度、集中して遊んであげることで、植物へのいたずらが減ることがあります。

対策7:しつけによるアプローチ

猫に「この植物には近づかない」と教えることも、対策の一つです。ただし、猫のしつけには限界があることを理解しておく必要があります。

猫が植物に近づいたときに、大きな音を立てる(空き缶に小石を入れたものを振るなど)、霧吹きで水をかける、といった方法があります。ポイントは、猫が「飼い主に叱られた」と感じるのではなく、「植物に近づくと嫌なことが起きる」と学習させることです。

ただし、猫は犬のようにしつけが入りやすい動物ではありません。また、過度な叱責は猫にストレスを与え、信頼関係を損なう可能性があります。しつけはあくまで補助的な手段として、物理的な対策を優先することをおすすめします。


猫が観葉植物を食べてしまったときの対処法

どんなに対策を講じていても、猫が植物を口にしてしまう可能性はゼロではありません。万が一の事態に備えて、適切な対処法を知っておくことが大切です。

まず確認すべきこと

猫が植物を食べてしまったことに気づいたら、まず以下の3点を確認してください。

1つ目は、食べた植物の種類です。何という名前の植物か、毒性があるかどうかを確認します。植物の名前がわからない場合は、写真を撮っておきましょう。

2つ目は、食べた量と時間です。葉を少しかじった程度なのか、大量に食べたのか。また、いつ頃食べたのかを把握します。

3つ目は、猫の様子です。現時点で何か症状が出ているか、普段と変わった様子はないかを観察します。

危険な植物を食べた場合の緊急対応

ユリ科の植物など、危険度の高い植物を食べた可能性がある場合は、症状の有無に関わらず、すぐに動物病院に連絡してください。特にユリは、症状が出る前に治療を開始することが重要です。

動物病院に連絡する際は、以下の情報を伝えられるよう準備しておきましょう。

  • 猫の基本情報(年齢、体重、持病など)
  • 食べた植物の名前(わからなければ写真)
  • 食べた量の推定
  • 食べてからの経過時間
  • 現在の症状

やってはいけないこととして、飼い主の判断で吐かせようとすることは避けてください。植物によっては、吐かせることで食道や胃をさらに傷つける可能性があります。また、水や牛乳を無理に飲ませることも、獣医師の指示なしには行わないでください。

中毒症状のサイン

植物中毒の症状は、植物の種類や食べた量によって異なりますが、以下のような症状が見られることがあります。

消化器症状として、嘔吐、下痢、食欲不振があります。これらは多くの植物中毒で見られる一般的な症状です。

口周りの症状として、よだれが増える、口を気にする仕草、口内の腫れや赤みがあります。特にサトイモ科の植物を食べた場合に顕著です。

全身症状として、元気がない、ぐったりしている、震え、ふらつきなどがあります。これらの症状が見られる場合は、重篤な中毒の可能性があります。

その他の症状として、呼吸困難、心拍の異常、痙攣、意識の混濁などがあります。これらは緊急性の高い症状です。

症状が軽度であっても、時間の経過とともに悪化することがあります。特にユリ科の植物による中毒は、初期症状が軽くても、24〜72時間後に急性腎不全を発症することがあります。疑わしい場合は、必ず獣医師に相談してください。

動物病院に行く前の準備

動物病院に行く際は、以下のものを持参すると診察がスムーズになります。

  • 食べた植物(または植物の写真)
  • 猫が吐いた場合はその内容物
  • 猫の健康手帳やワクチン接種記録
  • かかりつけ医がいる場合はその情報

夜間や休日の場合は、救急対応可能な動物病院を事前に調べておくと安心です。日本獣医師会のウェブサイトなどで、お住まいの地域の夜間救急病院を確認しておくことをおすすめします。


猫と観葉植物を安全に両立させるインテリア実例

猫の安全を確保しながら、観葉植物を美しく飾るアイデアをご紹介します。インテリア性と安全性を両立させることは十分に可能です。

吊り下げプランターの活用

天井から吊り下げるハンギングプランターは、猫の手が届きにくい場所に植物を置ける最も効果的な方法の一つです。

マクラメ編みのプラントハンガーは、ナチュラルな雰囲気でインテリアに馴染みます。ポトスやアイビーなど、つる性の植物を吊り下げると、垂れ下がる葉が美しく映えます。ただし、ポトスは猫に有毒なので、猫が絶対に届かない高さに設置し、垂れ下がった葉も猫がジャンプして届かないよう管理してください。

安全な植物を選ぶなら、エアプランツやペペロミアなどがおすすめです。これらは猫に安全で、ハンギングにも適しています。

壁掛けグリーンの設置

壁に取り付けるタイプの植物ディスプレイも、猫対策として効果的です。

ウォールシェルフに小さな鉢植えを並べる方法があります。ただし、猫が足場にできる家具が近くにあると、そこからジャンプして届いてしまう可能性があります。周囲に足場がない壁面を選ぶことが重要です。

フレームタイプのプランターや、壁掛け式のテラリウムを使用する方法もあります。ガラスで覆われたテラリウムなら、猫が直接植物に触れることを防げます。

猫が入れない部屋を作る

観葉植物をまとめて置く「グリーンルーム」を設け、その部屋には猫を入れないというシンプルな方法もあります。

書斎や趣味の部屋など、普段から猫を入れない部屋がある場合は、そこに観葉植物を集めることで、安全性を確保しながら多様な植物を楽しめます。ユリなど毒性の高い植物も、猫が入れない部屋であれば育てることが可能です。

ただし、ドアの開け閉めの際に猫が入り込まないよう注意が必要です。

テラリウム・ガラスケースの活用

ガラス容器の中で植物を育てるテラリウムは、猫対策として非常に効果的です。

クローズドテラリウム(密閉型)であれば、猫が植物に触れることは物理的に不可能です。シダ類やコケなど、湿度を好む植物を育てるのに適しています。

オープンテラリウムでも、容器の形状によっては猫が手を入れにくくなります。多肉植物やエアプランツを使ったテラリウムは、管理も簡単でおすすめです。


FAQ—猫と観葉植物に関するよくある質問

Q1: 猫草があれば観葉植物を食べなくなりますか?

猫草を用意することで、観葉植物への興味が薄れる猫もいますが、すべての猫に効果があるわけではありません。猫草と観葉植物は、猫にとって別のものとして認識されることがあり、猫草を食べていても観葉植物にも興味を示す猫は少なくありません。猫草はあくまで対策の一つとして、物理的な対策と組み合わせて活用することをおすすめします。

Q2: フェイクグリーン(造花)なら安全ですか?

フェイクグリーンは植物由来の毒性はありませんが、別のリスクがあります。猫がフェイクグリーンをかじった場合、プラスチックや布などの素材を飲み込んでしまう可能性があります。これらは消化されず、腸閉塞を引き起こす危険性があります。特に若い猫や、何でも口にする傾向のある猫には注意が必要です。フェイクグリーンを置く場合も、猫の手が届かない場所に設置することをおすすめします。

Q3: 猫が植物の土を食べてしまいます。大丈夫ですか?

土を食べる行動は、ミネラル不足や消化器の問題、ストレスなど、さまざまな原因が考えられます。少量であれば大きな問題にならないことが多いですが、土に含まれる肥料や農薬が猫に害を与える可能性があります。また、土を頻繁に食べる場合は、何らかの健康問題のサインかもしれません。かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

Q4: 多頭飼いの場合、特に注意することはありますか?

多頭飼いの場合、1匹が植物にいたずらを始めると、他の猫も真似をすることがあります。また、猫同士の追いかけっこの最中に植物を倒してしまうリスクも高まります。植物の配置には、通常以上の注意が必要です。また、1匹が中毒症状を起こした場合、他の猫も同じ植物を食べている可能性があるため、すべての猫を獣医師に診せることをおすすめします。

Q5: 子猫と成猫で対策に違いはありますか?

子猫は好奇心が強く、何でも口に入れて確かめようとする傾向があります。また、体が小さいため、少量の毒物でも深刻な影響を受けやすいです。子猫がいる家庭では、より厳重な対策が必要です。植物は完全に手の届かない場所に置くか、猫が入れない部屋に隔離することをおすすめします。成猫になるにつれて、植物への興味が薄れることもありますが、個体差が大きいため、油断は禁物です。

Q6: ベランダで育てている植物も危険ですか?

ベランダに出る猫がいる場合、ベランダの植物にも注意が必要です。特に、猫がベランダで過ごす時間が長い場合、退屈しのぎに植物をかじる可能性があります。ベランダに置く植物も、猫に安全な種類を選ぶか、猫が触れないよう対策を講じてください。また、ベランダからの脱走や転落にも注意が必要です。


まとめ—猫の安全を第一に、グリーンのある暮らしを楽しもう

この記事では、猫と観葉植物を安全に両立させるための知識と対策を詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントを整理します。

まず、猫にとって危険な植物を家に置かないことが最も重要です。ユリ科の植物は特に危険で、少量でも命に関わる可能性があります。ポトスやモンステラなど、人気の観葉植物の中にも猫に有毒なものが多いことを覚えておいてください。新しい植物を迎える前には、必ず猫に対する安全性を確認する習慣をつけましょう。

次に、物理的な対策を講じることが効果的です。猫の手が届かない場所に植物を置く、バリアを設置する、土を覆うなど、複数の対策を組み合わせることで、より安全な環境を作れます。

また、猫草を用意する、遊び時間を増やすなど、猫の欲求を別の方法で満たしてあげることも、植物へのいたずらを減らすのに役立ちます。

万が一、猫が危険な植物を食べてしまった場合は、すぐに動物病院に連絡してください。症状が出ていなくても、早期の対応が猫の命を救うことがあります。

猫の安全を最優先に考えながらも、観葉植物のある暮らしを諦める必要はありません。正しい知識と適切な対策があれば、愛猫と一緒にグリーンのある素敵な空間を楽しむことができます。

まずは今日から、家にある植物の安全性を確認することから始めてみてください。そして、この記事で紹介した対策を一つずつ実践していくことで、猫と観葉植物が安全に共存する環境を作っていきましょう。

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