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aico / 暮らしのDIYプランナー
100均アイテムを活用した「高見え」インテリア術を発信する専門家。Instagramでは100均リメイク作品を中心に紹介し、フォロワーは5万人を超える。人気インテリア雑誌で「100均DIY特集」を3度監修。「不器用さんでも必ずできる」をモットーに、再現性の高いDIYメソッドを提案している。
「100均グッズで観葉植物をおしゃれに飾りたいけど、安っぽく見えちゃうのは絶対に嫌…」。その気持ち、とてもよく分かります!私も昔はたくさんの失敗を繰り返してきました。
でも、ご安心ください。実は、ある「ひと手間」を加えるだけで、100均アイテムがまるで高級雑貨のような『高見え』インテリアに生まれ変わるんです。この記事では、超簡単な基本から応用テクニック、賃貸でも安心な飾り方まで、もう二度と失敗しないための全知識を、豊富な写真と共にお届けします。読み終わる頃には、きっと週末100均に行くのが待ちきれなくなりますよ!
「なぜか安っぽく…」100均ハンギングで初心者がやりがちな3つの失敗
わかります!意気揚々と100均でアイテムを揃えて作ってみたものの、「あれ、なんだかイメージと違う…」ってこと、ありますよね。実はそれ、多くの人が通る道なんです。私自身がそうでしたから。まずは、よくある失敗パターンを知ることから始めましょう。きっと「これ、私のことかも!」と頷いてしまうはずです。
- 失敗1:買ってきたプラスチック鉢を「そのまま」使ってしまう
一番やりがちなのが、100均で売っているプラスチック製の鉢やプランターを、そのまま吊るしてしまうこと。手軽さは魅力ですが、プラスチック特有の光沢や軽い質感が、どうしてもお部屋の中で浮いてしまい、「安っぽさ」の最大の原因になってしまうんです。 - 失敗2:とりあえず家にある「普通のヒモ」で吊るしてしまう
植物を吊るすヒモやロープは、意外と目立つ重要なパーツです。梱包用のビニール紐や、使い古した細いタコ糸などで代用すると、一気に生活感が出てしまいます。せっかく植物が素敵でも、このヒモ一本で全体の印象が台無しになってしまうことも少なくありません。 - 失敗3:植物の「重さ」を考えずに設置してしまう
見た目のおしゃれさだけに気を取られ、フックや突っ張り棒の耐荷重(どれくらいの重さまで耐えられるか)を確認しないのも危険な失敗です。特に、土に植えられた観葉植物は、水やりをすると想像以上に重くなります。ある日突然落下して、床も植物も悲しいことに…なんて事態は絶対に避けたいですよね。
これが鉄則!100均アイテムを「高見え」させる3つの魔法のルール
さて、失敗パターンがわかったところで、ここからが本題です。どうすればあの「安っぽさ」を乗り越えられるのか?答えは、これからお話しする3つのシンプルなルールにあります。このルールさえ押さえれば、誰でも100均アイテムを主役級のインテリアに変身させられますよ。
ルール1:元の「素材感」をペイントで変える
高見えの最大のコツは、100均アイテムの元の素材感を、ペイントやリメイクシートで上書きしてしまうことです。例えば、プラスチックの鉢も、アイアン風のペンキを塗るだけで、重厚感のある金属製に見せることができます。この「ひと手間」が、安っぽさから抜け出すための最も効果的な方法です。
🎨 デザイナー向け指示書:インフォグラフィック
件名: 100均の鉢が高見えアイテムに変わる過程
目的: ペイントと麻ひもという「ひと手間」で、100均のプラスチック鉢が劇的に変わる様子を視覚的に理解させる。
構成要素:
1. タイトル: 魔法の「高見え」3ステップ
2. ステップ1: 「BEFORE」というラベルと共に、シンプルな100均のプラスチック鉢のイラストを配置。テキスト:「まずはそのままの素材」
3. ステップ2: 鉢にハケで色を塗っているイラストを配置。テキスト:「アイアンペイントを塗るだけで…」
4. ステップ3: 「AFTER」というラベルと共に、ペイントされ、麻ひもで吊るされた鉢のイラストを配置。テキスト:「まるで高級雑貨のような質感に!」
5. 補足: 全体の下に「『ひと手間』が安っぽさを消す最大のコツ!」というキャプションを入れる。
デザインの方向性: 温かみのある手書き風イラスト。シンプルでおしゃれな雰囲気。
参考altテキスト: 100均のプラスチック鉢が、ペイントと麻ひもでリメイクされ、おしゃれなハンギングプランターに変わる3ステップを示した図解。
ルール2:「異素材」を意識的に組み合わせる
おしゃれなインテリアは、必ずと言っていいほどワイヤーと麻ひも、ガラスとグリーンのように、異なる素材が組み合わされています。100均アイテム同士でも、例えばセリアのワイヤーバスケットにダイソーの麻ひもを結びつけるだけで、一気に深みと奥行きが生まれます。単体で使うのではなく、何を組み合わせるかを考えるのがポイントです。
ルール3:使う「色数」を3色以内に絞る
お部屋全体に統一感を出し、洗練された印象を与える簡単なテクニックが、色数を絞ることです。特にハンギンググリーンの場合、「グリーン(植物の色)」「ナチュラルカラー(麻ひもや木材)」「アクセントカラー(鉢の色など)」の3色にまとめると、まず失敗しません。ご自身の部屋のテーマカラーに合わせてアクセントカラーを選ぶと、より一層おしゃれになりますよ。
【レベル別】真似するだけ!100均グッズで作る高見えハンギングDIYレシピ7選
お待たせしました!ここからは、先ほどの3つのルールを踏まえた、具体的なDIYレシピをご紹介します。超簡単なものから少し凝ったものまで、レベル別に集めてみました。ぜひ、ご自身の「できそう!」からチャレンジしてみてくださいね。
【初級編】乗せるだけ&通すだけ!5分で完成レシピ
レシピ1:ワイヤーバスケットに乗せるだけハンギング
- 材料: ワイヤーバスケット(セリア)、S字フック(ダイソー)
- 3ステップ手順:
- ワイヤーバスケットの持ち手部分にS字フックを引っ掛ける。
- カーテンレールや突っ張り棒に吊るす。
- 鉢植えの観葉植物をバスケットの中にそっと置く。
- 高見えのワンポイント: 黒のワイヤーバスケットを選ぶと、空間がキリっと引き締まります。ポトスのように垂れ下がる植物との相性が抜群です。
レシピ2:麻ひもで結ぶだけ!ナチュラルハンギング
- 材料: 麻ひも(ダイソー)、お好みの鉢
- 3ステップ手順:
- 麻ひもを同じ長さに4本カットする(鉢のサイズの4〜5倍が目安)。
- 4本まとめて底で固結びし、鉢を中央に乗せる。
- 鉢の側面に沿って2本ずつ結び、最後に上部をまとめて吊るす用の輪を作る。
- 高見えのワンポイント: 麻ひもは、マクラメ編みの主要な材料であり、これを使うだけで一気にナチュラルで温かみのある雰囲気になります。
【中級編】ちょっとの工夫で本格的に!リメイクレシピ
レシピ3:ブリキ缶をペイント!ジャンク風ハンギング
- 材料: 蓋つきブリキ缶(セリア)、アイアンペイント(セリア)、キリ
- 3ステップ手順:
- ブリキ缶の表面にアイアンペイントをラフに塗って乾かす。
- 缶の側面にキリで3点穴を開け、麻ひもを通す。
- 植物を入れ、吊るす。
- 高見えのワンポイント: ペイントは綺麗に塗りすぎず、わざとムラを残すのがコツ。使い古したようなヴィンテージ感が出ます。
レシピ4:簡単マクラメ編みのプラントハンガー
- 材料: マクラメヤーン or 太めの麻ひも(ダイソー)、ウッドリング(あれば)
- 3ステップ手順:
- 基本となる「平結び」をYouTubeなどの動画で覚える(5分もあればマスターできます!)。
- 4本のヒモを使い、ウッドリングを起点に平結びを繰り返す。
- 鉢のサイズに合わせて底部分を結んで完成。
- 高見えのワンポイント: 100均のウッドビーズを一緒に編み込むと、さらに本格的な仕上がりになります。
【上級編】組み合わせる楽しさ!オリジナル作品レシピ
レシピ5:すのこリメイクのウォールハンギング
- 材料: 小さめのすのこ(セリア)、水性ニス(ウォールナット色)、ワイヤーバスケット
- 3ステップ手順:
- すのこに水性ニスを塗り、アンティーク風に加工する。
- 乾いたら、結束バンドやすのこ用のネジでワイヤーバスケットを固定する。
- 壁に設置し、植物を飾る。
- 高見えのワンポイント: 転写シール(セリア)で英字ロゴを入れると、一気にカフェ風の雰囲気になります。
レシピ6:フェイクグリーンで手間いらずシャンデリア
- 材料: ワイヤーリース(ダイソー)、フェイクグリーン(アイビーなど)、テグス
- 3ステップ手順:
- ワイヤーリースに、フェイクグリーンをぐるぐると巻きつけていく。
- ボリュームが足りない部分は、追加のフェイクグリーンで補強する。
- テグスを3〜4点に結び、天井から吊るす。
- 高見えのワンポイント: 巻きつける際に、グリーンの向きをランダムにすると、より自然で生き生きとした印象になります。
レシピ7:ガラス瓶と流木のナチュラルオブジェ
- 材料: 小さなガラス瓶(セリア)、麻ひも、拾ってきた流木(または園芸用の棒)
- 3ステップ手順:
- ガラス瓶の口に麻ひもをきつく巻きつけて結び、吊るすための輪を作る。
- 流木に、長さや高さを変えながら複数のガラス瓶を結びつけていく。
- ガラス瓶に少しだけ水を入れ、アイビーなどを一輪挿しのように飾る。
- 高見えのワンポイント: 瓶の高さをあえて不揃いにすることが、こなれ感を出す最大の秘訣です。
【場所別】賃貸でも安心!壁を傷つけずにセンス良く飾る方法
「DIYはしたいけど、うちは賃貸だから壁に穴を開けられなくて…」という悩み、本当によく聞きます。でも、諦める必要は全くありません!賃貸住宅で壁に穴を開けられないという制約は、突っ張り棒や粘着フックのような便利なアイテムを使えば解決できます。ここでは、場所別に最適な方法をご紹介しますね。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 設置する前に、必ず「フックの耐荷重」と「植物の総重量(鉢+土+水)」を確認してください。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、落下事故の最大の原因となるからです。特に水やり後の植物は思った以上に重くなります。耐荷重に少し余裕を持たせたアイテム選びをすることが、安全にハンギングを楽しむための絶対条件です。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
📊 比較表
表タイトル: 賃貸OK!3つのハンギング方法メリット・デメリット比較
| 方法 | 耐荷重 | 設置の手軽さ | 見た目のスッキリ度 | おすすめの場所 |
|---|---|---|---|---|
| 突っ張り棒 | 中〜高 | ◎(簡単) | △(棒が見える) | 窓枠、壁と壁の間 |
| カーテンレール | 高 | ◎(フックを掛けるだけ) | ○(レールに馴染む) | 窓辺 |
| はがせるフック | 低〜中 | ○(貼るだけ) | ◎(フックが小さい) | 壁面、柱 |
吊るす前によくある質問(FAQ)
最後に、皆さんからよくいただく質問にお答えしますね。
- Q1: 吊るすのに向いている観葉植物は?
- A1: ポトス、アイビー、グリーンネックレス、シュガーバインなど、下に垂れ下がる性質の「つる性植物」がおすすめです。100均でもポトスやアイビーの小さな苗が売られていることがありますよ。また、土が不要なエアプランツも軽くて飾りやすいです。
- Q2: 水やりはどうすればいい?
- A2: 吊るしたまま水をあげると床が濡れてしまうので、一度下に降ろしてから、シンクやお風呂場であげるのが基本です。水がしっかりと切れてから、元の場所に戻してあげましょう。霧吹きでの葉水も効果的です。
- Q3: 虫対策は必要?
- A3: 室内で育てる場合、過度な心配は不要ですが、風通しを良くすることが一番の予防になります。時々、葉の裏などをチェックしてあげると安心です。もし虫を見つけたら、専用のスプレーなどで早めに対処しましょう。
まとめ & 行動喚起
いかがでしたか?100均アイテムでも、ほんの少しの工夫で、お店で売っているような素敵なハンギンググリーンが作れることを感じていただけたでしょうか。
最後に、高見えの3つのルールをもう一度おさらいしましょう。
- ルール1: 素材感を変える(ペイント等)
- ルール2: 異素材を組み合わせる(ワイヤー+麻ひも等)
- ルール3: 色数を絞る(3色以内)
大切なのは、高価なものを買うことではなく、ちょっとした工夫を楽しむ心です。失敗を恐れず、まずは「これならできそう!」と思ったレシピから、ぜひ挑戦してみてください。
さあ、今週末はあなただけの『高見え』ハンギングを作るために、100均へ宝探しに出かけませんか?この記事が、その最高のレシピブックになれば嬉しいです。


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