「ダイソーで可愛い観葉植物を見つけて、つい買ってしまった!」
「でも、家の鉢に植え替えたいけどやり方がわからない…」
「土がカチカチに固まっていて、水が染み込まない気がする」
300円や100円で買えるダイソーの観葉植物。最近は種類も豊富で、宝探しのような楽しさがありますよね。しかし、買ってきたままの「黒いポット」や「小さなカップ」で育て続けるのはおすすめできません。
なぜなら、販売されている時の土は「輸送・陳列用」の簡易的な土であることが多く、長期的な育成には向いていないからです。
結論から言うと、ダイソーの観葉植物は「買ってすぐに(または適切な時期に)植え替える」ことで、驚くほど大きく元気に育ちます。
この記事では、100均植物マニアの視点から、ダイソー植物特有の「注意点」と、100均グッズでもできる「失敗しない植え替え方法」を徹底解説します。
なぜダイソーの観葉植物は「すぐに植え替え」が必要なのか?
「元気そうに見えるから、しばらくこのままでいいや」と思っていませんか?実は、あの小さなポットの中にはいくつかのリスクが潜んでいます。
1. 土が「ココピート(ヤシ繊維)」で保水性が高すぎる
ダイソーの植物(特にミニ観葉)に使われているフカフカした軽い土。あれは土ではなく「ココピート」などのヤシ殻繊維であることが多いです。
軽くて清潔ですが、一度乾くと水を弾いてしまったり、逆に水を吸うと乾きにくく「根腐れ」の原因になったりします。
2. 根がパンパンに詰まっている(根詰まり)
店頭に並んでいる時点で、既にポットの中で根が回りきっていることが多いです。ポットの底を見て、根っこがはみ出していたら限界サイン。新しい土と広いスペースが必要です。
3. 「給水スポンジ」に植わっている場合がある
パキラやペペロミアなどの苗で、土の中に「黄色いスポンジ」が埋まっていることがあります。これは発芽用のスポンジですが、成長すると根の呼吸を妨げてしまいます。植え替え時に取り除く必要があります。
植え替えの前に確認!「時期」は大丈夫?
やる気満々のところ申し訳ないのですが、もし今が「真冬(12月〜2月)」なら、植え替えはストップしてください。
⚠️ 植え替えのベストシーズン:5月〜9月
植物が成長する暖かい時期に行うのが鉄則です。寒い時期に根をいじると、ダメージを回復できずに枯れてしまいます。
冬に買った場合は、春になるまで「鉢カバー」に入れるなどして、見た目だけ整えて我慢しましょう。
100均で揃う!植え替えに必要なアイテム
植え替え道具もダイソーやセリアで揃えれば、コストを抑えられます。ただし、土選びだけは注意が必要です。
1. ひと回り大きな鉢
元のポットより「指一本分(一回り)」大きいサイズを選びます。いきなり巨大な鉢にすると、土が乾かずに根腐れします。
【重要】必ず「底に穴が開いている鉢」を選んでください。ダイソーには穴のない「鉢カバー」も売られているので間違わないように注意!
2. 観葉植物の土(ここだけはこだわって!)
ダイソーにも「観葉植物の土」は売っています。もちろん使えますが、もし予算が許すなら、ホームセンターで売っている「プロトリーフ」などの500円程度の専用土をおすすめします。
100均の土は水はけが悪かったり、コバエが湧きやすかったりすることがあるためです。
どうしても100均で済ませるなら、「かる〜い観葉植物の土」よりも「粒状の土(赤玉土ベース)」を選ぶと失敗が少ないです。
3. 鉢底石(はちぞこいし)
水はけを良くするために鉢の底に入れます。これも100均のネット入りタイプが便利です。
4. 鉢底ネット
土がこぼれないように穴の上に敷きます(鉢底石がネット入りなら不要な場合も)。
【実践】ダイソー観葉植物の植え替え5ステップ
道具が揃ったら、いざ植え替えです。ダイソー植物特有の「あの作業」も解説します。
ステップ1:準備
新しい鉢の底穴にネットを敷き、鉢底石を2〜3cmの厚さに入れます。その上に新しい土を少し入れておきます。
ステップ2:苗をポットから抜く
苗の根元を指で挟み、ポットを逆さまにして優しく抜きます。抜けない場合は、ポットの側面をモミモミすると抜けやすくなります。
ステップ3:古い土(ココピート)を落とす
ここがポイントです。ダイソーの苗についているフカフカの土や固まった土は、できるだけ優しく落とします。
根を傷つけない程度に、土の1/3〜半分くらいを落とせばOKです。
※もし根元に「スポンジ」がついていたら、ピンセットなどで優しくむしり取ってください。無理に全部取ろうとして根を切るよりは、少し残っても大丈夫です。
ステップ4:新しい鉢に植える
苗を新しい鉢の中心に置き、周りに新しい土を入れていきます。
割り箸などの棒で、土の隙間をツンツンと突きながら入れると、根の隙間までしっかり土が入ります。
ステップ5:水をたっぷりあげる
鉢の底から水がジャバジャバ出るくらい、たっぷりと水をあげます。最初は茶色い水が出ますが、透明になるまで流します。
これで微塵(細かい土の粉)が流れ出て、土の中に空気の通り道ができます。
植え替え後のアフターケア(ここが大事!)
植え替え直後の植物は、人間で言うと「手術明け」の状態です。安静が必要です。
- 置き場所:直射日光の当たらない、明るい日陰(レースカーテン越し)に置きます。いきなり強い光に当てないでください。
- 水やり:土の表面が乾いたらあげます。肥料はまだあげてはいけません(根が傷んでいるため)。
- 肥料のタイミング:植え替えから2週間〜1ヶ月経って、新しい芽が動き出してから与えましょう。
よくある失敗とQ&A
Q. ダイソーの「ハイドロカルチャー(水耕栽培)」の苗を土に植えてもいい?
A. 大丈夫ですが、慎重に!
ガラス容器に入ったハイドロカルチャー苗を土に植え替えることは可能です。ただし、今まで水の中で育っていた根は土の環境に慣れていません。植え替え直後は水を切らさないように注意し、徐々に通常の水やりペース(乾いたらあげる)に移行してください。
Q. 植え替えたら葉っぱが垂れてきました…
A. 根が水を吸えていない可能性があります。
植え替え時に根を切りすぎたか、土と根の間に隙間があるかもしれません。直射日光を避け、葉っぱに霧吹き(葉水)をして湿度を保ってあげると、数日で復活することが多いです。
Q. 鉢をおしゃれにしたいのですが?
A. 「化粧石(マルチング)」がおすすめです。
土の表面に、ダイソーで売っている「化粧石」や「バークチップ」を敷くと、一気にカフェのような見た目になります。ただし、土の乾き具合が見えにくくなるので、水やりのタイミングには注意してください。
まとめ:100均植物も手をかければ「一生モノ」になる
「安かろう悪かろう」と思われがちなダイソーの観葉植物ですが、苗自体のポテンシャルは高いです。悪いのは苗ではなく、窮屈なポット環境であることがほとんど。
今回のポイントのおさらい:
- ダイソー植物は「土」と「根詰まり」のリスクがあるため植え替え推奨。
- 時期は5月〜9月の暖かい時期に行う。
- 古い土(ココピート)やスポンジはある程度取り除く。
- 鉢は必ず「底穴」があるものを選ぶ。
たった300円の植物でも、お気に入りの鉢に植え替えて手をかければ、数年後には部屋のシンボルツリーになるほど大きく育ちます。ぜひ、今度の休日に植え替えにチャレンジして、あなただけの特別な一株に育て上げてくださいね。
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